・色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上春樹
フィンランドの描写がベリーグッドです!(あまりにも適当すぎる感想)
ノルウェイの森に近いものを感じたが、ノルウェイの森のようにバッドエンドではなく(ノルウェイの森がバッドエンドという解釈を先日初めて見かけて、それはそれは衝撃的でした)、先が見えない終わり方で、読後感は特に悪くなかったです。主人公の気持ちに共感するところもなくは無いし、そういう、言葉にできない、他人とは分かち合えない寂しさや虚しさを描くのが村上春樹の魅力だと思うけど、多崎つくるに完全に「わかるわかる」になってしまうと、それは結構やばい。心療内科へ行こう、となる。でもこういう人、現実に少なく無いと思う。そして、これからどんどん増えるのだと思う。
・1Q84/村上春樹
やっと!やっと読んだ〜!いや、長い…読む前も、読んでる最中も、読み終わった後も…とにかく長い!というのが一番…あの厚さでハードカバー3冊だぜ?長いよ。
宗教団体の濃厚な描写?、追い詰められて行く主人公…教祖との邂逅…!ここまでは緊張感持って、ある種サスペンス?ミステリー読んでる感じだったんだけど、教祖が時計を宙に浮かせた時点で「??」となり、これは…やれやれ…みたいな気持ちになった。面白いことは、面白いんだけど。
最後に、二人で月が一つある世界に戻るの、すごく、なんか詩的な感じがして、好きですね。猫の住む街から出て行く二人。
結局何が言いたいのかよくわかんなかったんですけど、これが好きか嫌いか、受け入れられるか、られないか、で村上作品へアレルギーあるかどうかわかるんじゃないかな。いや私もそんなに読んだことないけど………
ちなみに読んでる最中の感想がこれ
【村上春樹の1Q84を読み進めているんだけど、すごく面白い。
やっと2巻までたどりついた。
青豆と天吾の世界は同じなのか、それともパラレルワールドなのか。青豆の世界には月が二つあって、天吾の世界の『空気さなぎ』にも月が二つある。でもそれは二人が同じ世界にいることにはならない。そして、さきがけとは、いったい何なのか。それがふかえりや世界に与えたものは何なのか。
村上春樹の書く話には、結末はあるけど、真実が明らかにされないことが往往にしてある。(真実とは何かというのは、また別の話だ)
1Q84もきっと、そうなんだろうけど、それはもう心の準備はできてるので…でもどう終わるのか楽しみ。
読んでいると「宗教とはなんなのか?!?!」と疑問がわいてくる。実は今年の春ぐらいから抱いていた疑問なんだけど。(疑問というより、興味?)
『巨人たちの星』というSF小説に、宗教に対するある表現がでてきて(説明するのが面倒いので割愛。今度まとめたい)、それから「じゃあ、宗教って、結局は科学の進歩によって損する人たちの道具?!」】
・恋しくて/村上春樹
面白いよ!訳って最初読みにくいんですよね…なんか世界観が掴みづらいというか…その舞台になっている土地の文化がわからないと……これも例に漏れずって感じですけど、読み返すと忘れてるところあって、新たな発見があって良いですね
村上春樹しか読んでないじゃんという感じだけど、そうでもないですよ。とりあえず今回は村上春樹だけ。騎士団長殺しはやく文庫になれ〜